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用語集

基本用語

脈鬼
みゃっき

日本に存在する「怪異」と呼ばれる概念のような人外生命体。
特定の人間にしか存在を認識されないが、脈鬼側はあらゆる人間に干渉できる。
人間の生脈(きみゃく/後述)を食らうことで力を得る。逆に生脈を食らうことができない脈鬼は存在が消えてしまう。
脈鬼には種族のようなものがあり、種族別に名前が付けられている。また種族によって持ち合わせている能力が異なる。
脈鬼は人間に一方的に取り憑き、その人間の生脈を食らうことができる。取り憑かれた人間は「脈鬼憑き(後述)」と呼ばれる。

生脈
きみゃく

人間の物質化したエネルギーであり、「生気」や生きるための活力源。
物質ではあるが通常は人の目には見えない。生脈は感情のある動物からしか発生せず、脈鬼はこれを食らうことで力を得ることができる。生脈の色や形は人によって異なり、特定の人間の生脈の味が好きな脈鬼はその人間に取り憑き固執する。この場合、脈鬼に自分の生脈を一方的に搾取されることになる。しかし、中には脈鬼が自分の生脈に固執していることを利用して「契約」を結び、生脈を分け与える代わりに脈鬼の能力を借りることのできる人間が存在する。

脈鬼憑き
みゃっきつき

脈鬼に一方的に取り憑かれ、生脈を搾取されている人間のことを指す。
「脈鬼憑き」というのは総称であり、実際は「〇〇(脈鬼の種族名)憑き」と呼ばれることが多い。
脈鬼憑きは脈鬼が見えておらず、その存在すら認識できないまま取り憑かれているケースがほとんどである。取り憑いた脈鬼の能力によって本来できることができなくなったり、逆にできないことができるようになっていたりする。差はあるものの生活に支障をきたすような状態が多く、人間はさらに生脈を搾取されるためどんどん生気を失っていき、病を患ったり最悪の場合は死に至る。しかし死の間際の人間の生脈は美味くないらしく、ほとんどの脈鬼はその人間の生脈がなくなりかける前に別の人間に鞍替えする。

契約者
けいやくしゃ

脈鬼に生脈を分け与える代わりに脈鬼の能力を借りる「契約」を交わした人間のこと。
「脈鬼憑き」は脈鬼に一方的な搾取されている人間のことであるが、「契約者」は脈鬼と一種の共存関係を結んだ人間のことである。脈鬼に生脈を分け与える為にはまず自身の生脈を認識する必要があるため、必然的に契約を結べるのは生脈が見える且つ脈鬼も見える人間となる。
契約を結ぶためには、基本的に人間と脈鬼双方の合意が必要であるが、まれに人間の力が強く一方的に契約を結んでしまうケースもある。
契約を結ぶ手順としては、まず人間が脈鬼に自らの血を差し出し、次に脈鬼が自分の体の一部を人間に貸す。貸した体の一部はアクセサリーなどの体に身につけるものに変化する。自らの血を脈鬼に差し出すのは、脈鬼に心臓を握られるくらい危ない行為でありリスクを伴う。また脈鬼側も、万が一体の一部を貸しているときにその部位が破壊されれば、その部位が体に返ってくることはなくなる。双方にリスクがあるが、それだけのことをしてまで得るリターンは小さくない。

脈鬼図鑑

夜喰み
よるばみ

文字通り夜闇を食べて力を増幅させる脈鬼。この脈鬼に取り憑かれたものは昼に活動できず、普通の食べ物も受け付けず「夜」を食べるようになる。「夜」というのは物質的なものではなく、人々が抱える「夜」のイメージ。例えば夜のことを「寝て夢を見る時間」と思っている人がいれば、その人のみる夢を食らう。ただ、夜喰みの行動は現実世界に影響をもたらし、活動地域では白夜が観測される。

海揺蕩
うたゆたい

海で命を落とした魂の集合体で環境に適応するようになり海洋生物の形をとる脈鬼。蛸・クラゲ・魚など様々な種類の形をしており形によってより詳しい名称が付けられているが、海揺蕩は包括的な総称である。ネガティブな気持ちで海に行くと取り憑かれ、定期的に水に沈みたい気持ちになる。海揺蕩を体内に取り込むことで契約ができ、生気を分け与える代わりに力を使役できる。

噛憑き
かみつき

特定の神に魅入られてしまった者/またはその状態。その者の身体には歯型のような痣が浮かび上がる。愛ゆえの"甘噛み"の痕とされている。また魅入られてしまったものはよく謎の怪我をするが、不思議と事故や事件に巻き込まれても生還するといった事例が報告されている。当事者曰く痛覚も鈍るらしい。これは神による加護だと解釈する者もいる。その神の力の一部を借りられる噛憑きもいる。脈鬼よりも上位の存在のため祓うことは不可能。

教鼠
きょうそ

イタチのような見た目の脈鬼。取り憑いた人間を「信仰の対象」にさせ、「信者」を増やすことを目的とする。教鼠は取り憑いた本人からではなく、増やした「信者」たちから生脈を奪う。教鼠の能力は、「信者」になった者に教鼠憑きと同じ行動をさせることができるというもの。「信者」には2パターンあり、心から教鼠憑きに陶酔する「心的信者」と、体に特有のマークをつけられた「体的信者」が存在する。「体的信者」は一時的なものであり、マークも数分から数時間で消えるが、「心的信者」よりも作りやすい。

打虜摩
だるま

他人を身体的に痛めつけることによって生脈を吸い取る脈鬼。この脈鬼のタチの悪いところは、危害を加えられた側は打虜摩/打虜摩憑きに暴力を振るわれる度に気分が高揚し「もっと痛めつけられたい」という中毒症状を発症する。幸い、打虜摩には驚異的な身体能力などはなく、力は憑かれた人間の筋力に依存する。ただ、打虜摩に付けられた傷は治りがとても早く、敢えて別所で付けられた傷の上から打虜摩/打虜摩憑きに新しく傷をつけてもらい、結果的に全ての傷を早く治すという形で能力を応用できる。なお、打虜摩憑きは好意的に思っている人間にしか暴力を振るえない。

愛満鯉
あまごい

巨大な鯉のような姿をした脈鬼。その特性は求愛で、他人からの愛情を強く欲する人間と共鳴し取り憑く。生脈ではなく、取り憑いた人間が受け取った他人からの愛情を糧に存在する。元々愛満鯉に取り憑かれるような人間は他人からの愛を無限に欲し満たされないタイプなので、受け取った愛を愛満鯉に横取りされてもあまり弊害はないようである。ただ、愛を代償にした契約からもたらされる能力は凄まじく、「恵みの雨」「剣の雨」「血の雨」といった複数種類の「雨」を降らせることができる。「雨」の種類によって効果が異なる。

白雪
しらゆき

真っ白い姿に大きな鏡を持った髪の長い女性のような姿の脈鬼。他人が求める「自分のあるべき姿」に敏感であり、「美しさを保っていたい」と強く願う人間に取り憑く。第一の能力として白雪憑きは、一時的に自分の姿を他人に変化させることができる。姿だけではなく声も模倣できる。更に物質の状態を「凍らせて固定する」能力を持つ。物が実際に凍るのではなく、その物の状態を「凍らせ」て長時間維持することができる。例えば落ちていく水滴の状態を「凍らせ」て空中で固定することが可能。

虚姫
うつろひめ

顔があるはずの場所が真っ黒な虚無の空間になっている女型の脈鬼。「無愛想で表情から感情が読み取れない」人間に取り憑きやすい。黒い玉を形成しその玉に触れたものを自身の体内に広がっている「虚構」と呼ばれる空間に転送し閉じ込める。自身の体の何倍もの大きさのものも転送可能。お気に入りはそのまま閉じ込めておき、大事では無いものは消化し自身の糧とする。契約を交わしている者であれば、どれを保管するか指示することができる。

華逆
はなさか

蜘蛛の足のような姿をした脈鬼。慈悲深い人間に取り憑くことが多い。天から蓮の花が地面に向かって逆さまに咲き蜘蛛の糸も垂れ下がっている空間を作り出し、獲物を蜘蛛の糸で絡め取って生脈を吸い取る。吸い取った生脈は蓮の花の中に格納することも可能。この性質上、基本的に生脈は取り憑いた人間からではなく獲物から採取する。華逆に生脈を吸われた人間は、実際は生気を吸い取られているわけだが幸福で満たされたような気持ちになるらしい。

その他用語

宿貸し
やどかし

形を失ったが現世に滞在したい脈鬼に体を貸して、その対価として脈鬼が奪った人間の生脈を貰ったり"宿"を貸している間にその脈鬼の力を使役できる人物。貰い受けた生脈を変換して他人に分け与えることも可能。

呪洗体質
じゅせんたいしつ

呪いを受けても洗い流すように無かったことにしてしまう体質。あくまで自身が受けた呪いを無かったことにするだけであって、場所や物にかかった呪いを解けるわけではない。呪いがかかった道具・呪具をノーリスクで扱うことができる。脈鬼は呪洗体質が出す生脈を嫌う傾向にあるため、脈鬼が取り憑くことは少ない。

妖鬼
ようき

脈鬼の上位の存在。人型で体の一部にツノや羽などの人外的特徴を持つ。脈鬼より数は圧倒的に少ないが妖力は基本的に脈鬼より強い。妖鬼は人間の生脈ではなく自然が生み出す生脈を吸収し糧とする。そのため人に依存する必要がなく、人間に取り憑いたり契約したりすることは少ない。基本的に人里離れた場所を好み、時には人間によってその土地の「神様」として崇められているケースもある。ごく少数だが、中には人間に擬態し人間界に潜んで生活する妖鬼も存在するという。

噛隠し
かみかくし

「神隠し」同様、噛憑きの人間が突然何の前触れもなく消えてしまうという現象。現象が起きるスパンは数年に一回という場合もあれば数ヶ月に一回ということもある。消えてしまう期間は人間世界においては数日だが、実際神の住まう世界で体感1年ほど経過している。消えてしまっている間は、当人は歳を取らない。憑いた神が噛憑きの人間に会いたいばかりに神の住まう世界に無理やり連れて行ってしまうというのが現象の実態である。

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